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国際物流拠点・下関港のセールスポイント
下関港は、1864年に開港し、以来、国際貿易港として発展を遂げた西日本でも有数の港湾物流拠点です。
下関市には高速自動車道・主要国道・鉄道など、港の運営に必要不可欠な交通網が集中しており、北九州空港や山口宇部空港などの空港にも近く、空輸アクセスに対しても非常に利便性の高い立地にあります。
そのために下関港は、スピードが重視される物流業界において重要な交流基盤となっており、日本国内はもとより中国・韓国の主要都市への輸出入体制も整備された、東アジア貿易の窓口の役割を担っています。
現在、下関港~韓国釜山港間を、フェリーが毎日運航しています。また、中国蘇州(太倉)との間に週2便のRoRo船航路も運行しています。さらに、沖合人工島「長州出島」発着にて、釜山・馬山港との間に週2便の定期コンテナ航路が運航されています。
下関港の地理的優位性、良好な交通アクセス、スピーディーな輸送体制・検査体制を活かし、東アジア地域から下関港を経由して全国各地へ「空よりも安く、海よりも速く」をモットーに、航空輸送に匹敵するスピードで貨物をお届けしています。
下関市から中国・韓国へのアクセス
蘇州下関フェリー(下関⇔中国蘇州)2便/週
下関発 | 太倉着 | 太倉発 | 下関着 | |
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時間 | 日曜日/11時00分 | 月曜日/21時00分 | 火曜日/3時00分 | 水曜日/15時00分 |
水曜日/20時30分 | 金曜日/8時00分 | 金曜日/19時00分 | 日曜日/7時00分 |
関釜フェリー(下関⇔韓国釜山)1便/日
下関発 | 釜山着 | 釜山発 | 下関着 | |
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時間 | 19時45分 | 翌日/8時00分 | 21時00分 | 翌日/7時45分 |
長錦商船(下関⇔韓国釜山・馬山)2便/週
下関発 | 下関着 | |
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時間 | 月曜日・木曜日/12時00分 | 月曜日・木曜日/8時00分 |
ダイナミックに躍動する日本列島にリアルタイムでアクセス!
下関市は、本州と九州の結節点に位置し、中国自動車道や山陽自動車道が通り、関門橋によって九州自動車道や、東九州自動車道にもつながっており、全国のトラック輸送のネットワークが構築されています。
また、鉄道はJR貨物下関駅を発着地として国内はもちろんの事、国際複合一貫輸送基地としての機能も有しており、釜山港及び蘇州(太倉)港などから下関港を経由して、関東・関西地区をはじめ全国へJRコンテナを輸送しています。
中国・韓国の主要都市へのスピーディーな輸送体制
下関〜中国・韓国の主要都市までの輸送がスピーディーに行える海上高速輸送体制を完備しています。
また、蘇州(太倉)から東京へは2.5日、釜山・馬山から東京へは1.5日など、下関を経由した日本国内の主要都市への輸送体制も短期間で行えます。
下関港利用の時間イメージ(輸入)
下関港利用時の効果事例のご紹介
下関港を利用した国内~アジア主要都市までの輸送事例をご紹介しています。
山形県米沢市~韓国・京畿道への輸送事例(液体香料の輸出)
山形県米沢市から韓国・京畿道(キョンギド)への製品輸出を従来の航空機利用から下関港に寄港するフェリー航路の利用にシフト。
年中無休の通関で検査もスピーディーに。
下関港は、年中無休の通関となっており、日々輸出入されるあらゆる貨物の検疫がスピーディーに行える利便性の高さが魅力です。
植物検疫は年中無休、動物検疫・食品検査は週6日となっています。
下関港の各地区の特色
下関港は下関港国際ターミナルを構える本港地区をはじめ、岬之町地区、長府地区、西山・荒田・福浦地区・新港地区・東港地区の計6つの地区から構成されています。取り扱う貨物の内容は各地区ごとに異なり、それぞれ特色を持ったつくりになっています。
新港地区
新しい国際物流拠点「長州出島」
関門海峡沿いの港湾整備は、背後地の不足や船舶航行上の制約等により限界があることから、国際コンテナ貨物の増大や船舶の大型化に対応するため、関門海峡内に比べて制約が少なく、将来への発展可能性が高い新港地区に沖合人工島【長州出島】の整備を進めています。
【長州出島】は、日本海側拠点港として、また、時代のニーズに対応した、東アジアとの高速RORO船やコンテナ船によるシャトル航路の基地としての活躍が期待されます。
※長州出島に関する詳しい情報は、下関港のホームページでご覧頂けます。
本港地区
人・物・情報の国際交流拠点
第1・2突堤、細江ふ頭によって形成されている本港地区には、税関をはじめとする港湾官公署や釜山、蘇州(太倉)フェリー航路の発着施設である下関港国際ターミナルがあります。また、冷凍冷蔵倉庫など多様な貨物に対応できる施設も充実しています。
長府地区
大型タイヤを核とした多機能基地
下関市東部の臨海工業地帯の充実を図る目的で、1992年(平成4年)に第1期工事として、4.3haを埋め立てました。さらに、第2期工事として、2007年(平成19年)9月より岸壁供用を開始しています。1997年(平成9年)には、市営1号上屋が完成し、物流機能もますます充実してきました。大型タイヤの輸出を主とした貨物を取扱っています。
東港地区
海峡の景観を活かしたウォーターフロント
全国的にも類稀な関門海峡の優れた景観と自然を活かしたウォーターフロント開発エリアです。対岸の門司港レトロ地区とあわせて「海響まるごとテーマパーク」を基本コンセプトに、多くの人が集い、憩い、賑わう魅力的な海辺空間づくりを進めています。また、本地区には5万総トンの客船が寄港できる水深-12mの旅客船専用岸壁も整備されており、多くのクルーズ船の寄船港として利用されているほか、帆船などの一般公開などのイベント等にも利用されています。
西山・荒田・福浦地区
木材の輸入基地
西山ふ頭は-12m岸壁1バース、-5.5m・-4.5m岸壁各1バース、木材用野積場(53,000m²)があり、外材輸入基地としての機能に加え、工業地帯を控えるという立地特性を活かした多目的な利用が出来ます。福浦地区には、2004年(平成16年)度に、プレジャーボートの海上係留施設や陸上保管施設などを備えたボートパークが完成しました。
東アジア貿易の窓口
下関港は、本州で最も東アジアに近いという地理的優位性を活かし、韓国・中国との貿易を主体に発展してきました。
そのため、現在においても輸入・輸出ともに韓国・中国との取引が占める割合が高い事が大きな特徴となっています。
今後も東アジア貿易の窓口として、両国と日本を結ぶ高速輸送拠点の役割を果たし、より一層スピーディーなサービスを展開していきます。
※輸出入貿易貨物(2020年)
下関港の貿易貨物の3大特性
下関港で取り扱う貿易貨物は、主に以下の3つの特性を持っています。
高価な貨物が下関港に集まっています。
貿易貨物の単価が、近隣港と対比して2〜4倍の高価な貨物が選択的に下関港で取り扱われています。
2020年 貿易貨物の単価比較
(トンあたりの貨物単価[千円/トン]
背後圏の広さは日本一!
輸出コンテナ貨物の約41.8%が関西以東から下関港経由で配送され、また輸入コンテナ貨物の約45.6%が下関港経由で関西以東へ配送されており、背後圏の広さは日本一となっています。
※2018年11月1日~11月30日までの1ヶ月間、全国の税関において輸出申告された国際海上コンテナ貨物を対象としています。
急ぐ貨物が集まる下関港
輸入品ではアパレルや生鮮食品などを中心としながら、輸出品についても電子部品や生産機械など、急ぐ貨物が取り扱われています。